ハンドキャッチで着陸してみよう!
どうもDRONE WALKER(ドローン ウォーカー)編集長の吉武穂高です。
今回は「ハンドキャッチ」というドローンの着陸技術についてお話しします。
ドローンのハンドキャッチとは?
文字通り、ドローンの着陸を操縦者自身の手で行うことです。
ドローン通常どおり地面に着陸する時に起こるリスクとしていくつかありますのでご紹介します。
1:ドローンが転倒する恐れがある。
着陸場所によっては機体が安定しないことがあります。
着陸に失敗し、ドローンが転倒してしまうと、本体そのものは大丈夫でも、回転している「プロペラが傷つく」恐れがあります。
プロペラが傷つくと、即新しいプロペラに変える必要があります。
ドローンの飛行のメカニズムとして、4枚羽の場合、4枚それぞれがお互いに干渉しあって「揚力」を得て飛行しています。
そのため、1枚でもプロペラがダメになるとドローンを飛行させてはいけません。
詳しい飛行メカニズムはこちらの記事をご覧ください。
https://drone-aerial-corps.com/2016/07/02/post-212/
ドローンは風の影響を受けやすく、決まったポイントに着陸させようと思うと以外と難しいものです。
特に地面付近では「地面効果」という、ドローン自身が起こした風が地面から跳ね返ってドローンを不安定にさせます。
地面効果について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【ドローン入門】着陸時も注意が必要。「地面効果」と「揚力」について
2:砂埃が舞い上がり、周囲とドローン本体への影響が懸念される。
ドローンのプロペラが生み出す風の力は、想像以上に強いものです。
おそらく始めてドローンを扱うと、プロペラの起こす「風の力」と「音の大きさ」に驚かれると思います。
特に着陸付近は先に述べた地面効果も発生しますので、周囲にあるものを吹き飛ばしてしまいます。
その時に怖いのが、巻き上げた埃などがドローンの機体に入ってしまうこと。
故障の原因となりえますので、砂埃が舞いやすい環境ではやはり注意が必要になります。
特に飛行中何かに触れた訳ではないのですが、ドローンが汚れていることは度々あるものです。
飛行直後のphantom4、結構汚れてます。
特に草木に触れた訳ではないのに、緑色や土埃がつきます。
また場所によっては明らかに安定しない場所で離着陸をしなければならない可能性があります。
そのためハンドキャッチもある程度操縦が熟練してきたら挑戦してみても良いと思います。
ハンドキャッチの方法
特に難しくはありませんが、phantom4であれば足の根元を左手で持って、右手で通常どおりの着陸操作をすればドローンは止まってくれます。
ハンドキャッチの注意点
ハンドキャッチの注意点は操縦者自身に「怪我をする」リスクがあるという点です。
そのためにできるだけドローン本体の根元に近い「縦棒」部分を持ちましょう。
揚力を得られている時はドローンは中に浮いておりますが、着陸した途端ドローンの重みが片手1本にのしかかってきます。
下の「横棒」部分を持ってしまうと、ドローンがそこを起点にくるっと操縦者の手に倒れかかってしまう可能性があります。
もしその時にプロペラの回転が止まっていなければ、怪我をしてしまうリスクがあります。
またハンドキャッチになれないと、ドローンの音や風の風圧に怖気付いてしまいます。
最後まで気を緩めず、キャッチしましょう。
MavicAIRのハンドキャッチ方法
さらに小型のMavic Airのハンドキャッチの方法を紹介しております。
https://drone-aerial-corps.com/2018/02/02/mavic-air-4/
【まとめ】船の上などで撮影時に必要になる
というわけでハンドキャッチについてご紹介させていただきました。
初めはなかなか実施するのに勇気がいりますが、ハンドキャッチを身につけることで様々なロケーションで撮影できるようになります。
特に揺れる船の上などでは、『ハンドキャッチ』することが前提となる場合があります。
https://drone-aerial-corps.com/2018/02/25/boat/