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ドローンとインフラ設備の点検
どうも東海空中散歩の吉武穂高です。
今回は、ドローンとインフラ設備の点検第2回ということでご紹介させていただきます。
日本調査株式会社様へ訪問してきました。
ホームページよりお問い合わせをいただき、訪問させていただきました。
日本調査株式会社名古屋支店長の早川さんです。
インフラの点検調査にドローンをはじめとした新しい技術と知恵を活用するために、日本調査株式会社名古屋支店長の早川さんよりお声がけいただきました。
年間橋梁約5000橋、トンネル450箇所、照明標識6500基の点検を実施する日本でもトップクラスの点検コンサルティング会社になります。
日本調査株式会社様では、仕事の9割以上を断らざるを得ない状況にある。
笹子トンネルの崩落事故以降、日本のインフラ点検の基準と調査すべき対象、予算などが増え、インフラ点検業社に対して仕事が大幅に増えるようになったとのこと。
しかし、仕事のほとんどは断らざるを得ない状況にあるといいます。
それは現存のインフラの点検の方法では、国の法制度の問題上原始的な方法をとらざるを得ない部分があり、人手と時間がかかりすぎる問題があります。
現在のインフラ設備の点検方法
橋梁の点検などは、専用の橋梁点検車「BT-400」を使用しながら、橋梁をゆっくり走行し、クレーン上に乗っている調査員が設備に張り付き、チョークなどで線を引き、写真を撮影し、ハンマーなどでコンクリートの劣化具合をチェックするという方法を取っています。
そして調査を依頼された国に対して、専用の報告書にて報告をしていきます。
ドローンを活用して、インフラ設備の点検業務に使用できないのか?
さて、肝心のドローンとインフラ設備の点検についてなのですが、確かにドローンを活用することで橋梁などのインフラ設備に関して、大まかな概要をつかんでいくことは確かに可能です。
しかし、しっかりとした調査を行うためには、現在では、チョークの線引きやハンマーなどでコンクリートの劣化具合を人が設備に張り付いて行う必要があるため、それらの作業をドローンが変わって行うことは非常に難しいと言えるでしょう。
現在様々な産業用ドローンが出ていますが、
大まかな外観と明らかな劣化具合をドローンがチェックして、本当にメンテナンスや調査が必要な場面に人手がいくようにすればいい。
シンプルなのですが、現在の結論としては上記のような形がいいのかなと思いました。
しかし、先にも述べたように、国で決められた点検項目がありますので、それに則り、点検調査をしなければなりません。
そのため、いきなりドローンを導入したからといって、その作業を効率化できるのか?といえばそうは簡単にいかないのです。
しかし、そのような状況下でありながら、トンネル崩落事故をきっかけに国の法制度が変わり、点検すべき対象が大きく広がり、予算がついてもどうしようもない状況になっています。
国側の法制度も変わる必要があるし、点検をするテクノロジーの進化も求められていてる。
今回お話を伺いました早川支店長も
「国側の制度システムが変わっていく必要があるが、それには時間がかかりすぎる。また民間や研究団体によるテクノロジーの進化やプッシュがあればその時間が短縮できる可能性がある。
それには数多くの企業や団体の協力が必要。
民・学でネットワークを築いて、国を動かすような大きなうねりを作りたい。」
と仰っておりました。
そしてドローンを活用することで、インフラ設備をはじめとした点検業務が大幅に効率化する可能性があるが、それにはテクノロジーの進化も必要になります。
どちらもまだまだ課題が多いですが、そういった課題を解決できるのは、まず意志を持った人間が動いていく必要があると思います。
今回お話を聞いて、私なりにできる限りの協力をさせていただければと感じました。
ドローンのテクノロジーは発展途上であり、様々な業務に活用するためにはたくさんの課題や壁があります。
また私一人の力では到底解決できない課題でもありますので、現在様々な関係機関にも当たっている段階です。
まだまだ息の長い活動と努力が必要になりますが、少しずつ前に進んでいければと思いました。
また我こそは、この課題を解決できるぞ!というドローン業者様や研究機関がありましたら、お気軽にお声がけいただけたらなと思います。
この問題が解決できれば、本当にインフラ点検業務において大きな革命になります。
どうぞよろしくお願いします!!