この記事の目次
GAFAに対抗する中国の「BATH」
今回は、GAFAに対抗する中国系の企業「BATH」と日本で身近になった中国製品やテクノロジーを紹介していくよ。
「GAFA」を知ってるかな。
GAFA|世界を変えた4騎士
Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字を取った「GAFA」は現代の企業になります。
GAFAは世界を創り替えた4騎士とも呼ばれてるよ。
なんだかかっこいい響きだよね。
この「GAFA」だけで国家規模の売り上げを生み出すほど、すごい企業たちだけど、現在は、このGAFAに「Netflix」が加わり「FAANG」とも呼ばれているんだ。
このコロ助騒動で一層加入する人は増えたよね。
自宅で過ごす時間が増えたから、ネットで見れる動画のニーズが一気に高まったと言えるんだ。
他にも「Zoom」などビデオ通話アプリの浸透でテレワークが流行ったよね。
会社に直接行かなくても、大丈夫なITテクノロジーが一気に広がったんだよ。
皮肉なことにコロ助のおかげで、数年分テクノロジーの普及が早まったと言えるんだ。
他にも、今私たちの生活に関わるテクノロジーは人間の7つの欲望を刺激したものが多いんだよ。
そして、このGAFAに匹敵する企業群と言われているのが「BATH」なんだ。
BATHは中国を代表する4社の呼称であり、その影響力はGAFAを脅かすほどとも言われているんだ。
いつの間にか日本人の生活にも、じわじわと入り込んできているんだ。
国家情報法|なぜ中国の企業は恐れられるのか?
いろんなニュースを見ていると、中国系企業を規制する話を聞くよね。
これは中国の「国家情報法」が大きく関係しているんだ。
中国では、国の要請があれば企業や個人は、企業情報を含めたあらゆる情報を提供しなければならない「国家情報法」が制定されているからなんだ。
だから他国では、国家安全保障やプライバシーの懸念から、国家レベルで使用を制限している例もあるんだ。
アメリカのポンペオ国務長官は
「中国系の企業を利用すれば、個人情報が中国共産党の手に渡りかねない」
と発言しているんだよ。
中国企業が「国家情報法」の縛りを受ける限り、どんなに否定しても、個人情報が中国共産党に渡ってしまう可能性は否定できないよね。
ここからは、いつの間にか身近になっている中国系の企業をずらっと紹介していくよ。
まずは中国を代表する「BATH」の企業群から紹介していくよ。
- B:バイドゥ
- A:アリババ
- T:テンセント
- H:ファーウェイ
の頭文字を取ったものなんだ。
バイドゥ|Googleに対抗する巨大検索エンジン
バイドゥは中国の「検索エンジンシステム」なんだ。
中国版のGoogleといったところだね。
日本は完全にGoogleとYahoo!だから、あまり知らないよね?。
しかし、バイドゥの検索エンジンはすでに100を超える国に広まっているんだ。
全世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位なんだよ。
中国では逆にGoogleなどは使えないから、最大のシェアを占めているんだよ。
中国の人口は約14億人だからそれだけで、すごい市場規模なんだね。
さらに検索だけじゃなく、自動運転技術や音声アシストにおいても優れているんだ。
2018年は売上1023億人民元、純利益で276億元。
日本円にすると、約1兆6,000億円。
純利益は約4,361億5,676万円になるんだよ。
すごい売上だよね。
でももっとすごい売り上げの会社もあるんだよ。
アリババ|中国最大のECサイト
アリババは中国最大のECサイトなんだ。
ECサイトといえば、アマゾンの対抗馬になるね。
アリババの収益は、1年で5097億人民元、日本円で「8兆円」以上になるんだよ。
Alipay|中国はキャッシュレス社会
アリババはキャッシュレス事業にも手がけており、「Alipay」も展開しているよ。
中国では、日本とは比べものにならないほど、キャッシュレス決済が普及しているんだ。
アリペイの中国シェア率は54%、ユーザー数は約8億人にものぼるんだ。
もはや中国スマホ決済市場のほとんどがアリペイで占められており、
国内では頭打ち状態になっているんだ。
そのため現在では、海外シェアも獲得すべく動きを進めているんだ。
そして日本のソフトバンクとも深い関係があるんだよ。
アリババの創業時、孫正義氏が約200万ドルの出資を行ったんだぜよ。
それだけアリババには成長性が見込めたということなんだね。
PayPayとも提携
そして日本では、キャッシュレス決済の「PayPay」とも提携しているんだ。
ちなみに『PayPay』はソフトバンクとヤフーの合弁会社になるんだよ。
今では、日本もスマホ決済がだいぶ普及してきてると思うから、PayPayを使ってる人も多いんじゃないかな。
お店によっては、アリペイも使えるところもあるから、チェックしてみると面白いよ。
今はコロ助の影響があるから、外国人をみかけることも少なくなったけど、2019年までは中国人観光客もすごく多かったよね。
外国人観光客は、日本人以上にキャッシュレス社会であることが多いから店先にキャッシュレス決済ができるかどうかを気にしてお店を選ぶことも多いんだよ。
テンセント|中国最大のSNS
3番目はテンセントだよ。
テンセントは中国の「WeChat」を運営している企業だよ。
「WeChat」は中国で一番主流のSNSだよ。
中国では、Googleはもちろん、Facebookやツイッターなどは使えないんだ。
テンセントは、「WeChatPay」というキャッシュレス決済も行っているんだ。
さっき紹介した「アリペイ」と並ぶ中国のキャッシュレス決済だよ。
この2つでほぼ90%以上のシェア率を誇るんだね。
また、さっき紹介したアリババが「PayPay」と提携した一方、「WeChat」は「LINEpay」との提携を行っているんだ。
これにより2019年にはテンセントが持つ「WeChatPay」と「LINEpay」が一つのQRコードで連携できるようになったんだよ。
中国と日本間でのスムーズな決済を実現しているんだ。
売上高も3127億人民元になるんだよ。
他にも、テンセントはゲーム事業が有名なんだ。
世界最大のゲーム・アプリ会社とも言われてるんだ。
そして日本企業との関わりもかなり深いんだ。
GREEやKDDI・バンダイナムコ・スクウェア・エニックスと提携しているんだ。
中国系ゲームアプリはたくさんありすぎるから、後半でずらっと紹介するね。
ファーウェイ|デジタルデバイス
四番目はファーウェイを紹介するよ。
ファーウェイってスマホ出してるところだよね。
日本でも「ファーウェイのスマホ」は馴染みのある人もいるんじゃないかな。
他にもファーウェイウォッチなど、身につけるデバイスも手がけてるよ。
勝間和代さんがおすすめしてたから、欲しくなったよ。
アップルウォッチよりもすぐれたところがたくさんありそうなんだ。
売上高は8,588億3,300万元(約12兆8,825億円)と世界でも名の知れた企業なんだ。
それでは、ここから「BATH」以外の中国系企業を紹介していくよ。
ANKER|モバイルバッテリーで有名
まずは、モバイルバッテリーで有名なアンカーを紹介するよ。
これは名前を聞いたことがある人も多いんじゃないかな。
私もアンカーのモバイルバッテリーをたくさん持っているよ。
アンカーも深圳市に本社を置くスマホアクセサリーのトップメーカーなんだ。開発から製造までを中国国内で行なっているんだよ。
その特徴は、高性能・高品質、リーズナブルな価格を実現しているんだ。
社長は元Googleのエンジニアだったスティーブン・ヤン、さらにGoogle出身の数名の若者達によって2011年に設立されたんだ。
まだ若い会社だけど、あっという間に急成長してモバイルバッテリー、充電器分野で、世界のリーディングカンパニーになっているんだよ。
現代人の必需品であるスマホの充電で、モバイルバッテリーを持つことも当たり前になっているから日本人にもなじみやすい商品だね。
TikTok|ショートムービーが世界中で大ヒット
お次はTikTokを紹介するよ。
日本では若い世代にすごく流行してるよね。
これは知らない人はいないんじゃないのかな。
TikTok(ティックトック)は、中国のByteDance社が開発運営しているスマホ向けの動画プラットフォームなんだ。
動画配信サイトと言えば、YouTubeが一番有名だけど、TikTokは異なる戦略で一気に広がったよ。
TikTokはショートムービーが特徴で、ちょっとした暇つぶしとして楽しめるんだ。
投稿するハードルも見るハードルも低いから気軽に動画を楽しめるのも魅力なんだね。
じっくり長時間見るYouTubeは、ギガ不足になりやすいからその隙間を狙って伸びたんだね。
日本では2018年、若い世代を中心に大きな流行を見せ、2018年の新語・流行語大賞で「TikTok」がノミネートしたんだ。
さらにJC・JK流行語大賞2018で「TikTok」がアプリ部門1位、配信者を指す「TikToker」がコトバ部門4位に選ばれたりしたんだよ。
でもTikTokって、外国では規制の流れになってきてるんだ。最近では、インドでは中国アプリが禁止されたり、アメリカでは「ファーウェイ」の排除しようとしている動きになっているよね。
情報収集に使われるリスクがあるから、中国製品を排除しようとしているみたいなんだ。
DJI|ドローンの世界シェア70%超
では、次に「DJI」を紹介するよ。
近年、空の産業革命と言われているドローン。
ドローンの分野でも世界トップが、中国の「DJI」なんだ。
世界シェア率は驚異の70%以上と、ドローン分野では一強なんだ。
本社は中国の深圳市にあるんだよ。
深圳市は現代のシリコンバレーと言われていて、中国のみならず世界中から多くの優秀なエンジニアが集まっているよ。
イメージとしては、昔の秋葉原電気街の10倍以上すごい規模にしてもらったとイメージしてくれたらいいよ。
そのほかアマゾンに溢れるトイドローンのほとんど、というかほぼすべて中国なんだ。
中国はドローン大国なんだ。
未来の一大産業の一角を中国がほぼ占めているんだね。
さてお次は、中国系のスマホゲームを紹介していく。
テンセントの紹介でも言ったけど、今ではスマホゲームのほとんどが中国のものが多いんだよ。
スマホゲームは、ほとんど無料で遊べるけど、課金システムで無限にお金を使ってしまう人もいるよね。
他にも日本で人気になっている中国製ゲームアプリは山ほどあるんだ。
かなりの数があるから、ゲーム名と写真だけの紹介にするね。
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