空撮写真上達のコツ|収束線を意識する
今回はドローン空撮写真上達のコツ第6回ということで『収束線を意識し、補正する』をテーマにお話していきます。
この記事の目次
日常に溢れる写真の収束線は下に広く、上に収束していく。
日常生活で撮影する写真のほとんどは以下の写真のような収束線を描きます。
非常に背の高い建物を下から撮影した写真になります。
これは極端な構図の写真ではありますが、人が何か被写体を撮影する場合、その多くの収束線は『下に広く、上に狭くなる構図が一般的です。』
他にもいくつか例をあげると
以上のようになります。
道にしろ建物にしろ、日常あふれる写真そのものの多くは手前から奥に収束していくパターンであり、多くの人は自然とこの収束線の動きを無意識かで自然と感じるようになっているのです。
ということはその逆は無意識で不自然に感じてしまう可能性があります。
収束線が上に広く、下に狭いと無意識化で不自然に感じる
ドローンによる空撮写真は、その特性上上空から撮影するため、建物などは上から下へ収束していく形になります。
この形は、無意識ではありますが、多くの人にとって不自然と感じる構図になる可能性があります。
そのため、撮影した写真を現像する段階で補正することで自然に感じる写真に変えることができます。
こちらが上記の写真を補正したものになります。
Lightroomを使用することでこの補正をかけることができます。
Lightroomの変形機能を使用して、垂直方向に補正をかけていきます。概ね平行になるように被写体となる建物を起こしていきます。
そうすることで不自然な収束線の補正とさらに『上空からみることによる被写体の潰れ』も補正することができます。
地上から見た建物のスケール感と上空から見た被写体の印象は異なります。
上空からみるとどうしても被写体は潰れてしまうのです。
地上から見た雰囲気や感動を上空からの写真でも同じようなイメージで伝えることも重要になります。
まとめ|みる人の無意識にまで意識できるか?
というわけで今回は空撮写真の収束線についてご紹介させていただきました。
今回の収束線の補正作業は、人によっては受け入れられない部分はあると思います。
今回お伝えしたいのは、みる人の無意識化にまで自然と受け入れられる写真を撮影するためにはどうすればいいのか?
さらに撮影者自身が感じた感動やイメージを空撮写真を通じて、どこまで表現できるのか?
ということです。
そのための補正として今回紹介した方法も手段の一つとして有効になる可能性があります。
DRONE WALKER(ドローン ウォーカー)では様々な空撮写真をご紹介しております。
https://drone-aerial-corps.com/2017/10/31/kuusatu-7/