事例に学ぶドローン空撮写真上達のコツ
どうもDRONE WALKER(ドローン ウォーカー)編集長の吉武穂高です。
今まで『空撮映像』や『操縦上達』についての記事は書いてきたのですが、今回から『空撮写真』についてもピックアップしてまいります。
空撮写真の前提
撮影機材&編集環境
- 撮影機材:Phantom4Pro・Mavic PRO
- 写真はJPEG&RAW撮影で撮影しておく(初心者ほどRAWをおすすめ!理由は後述)
- 現像はLightroomやPhotoshop
人によっては好みが分かれる画像の編集を前提としておりますので、ご了承ください。
今回は以下の滝の空撮写真についてご紹介
こちらは愛知県新城市で撮影した特徴的な滝の写真になります。
まあこのままでもいい感じだとは思うのですが、よく見ると構図のバランスが悪いんです。
3分割法のグリッドをいれてみるとこんな感じ。
明らかにずれてしまってますよね。
せっかく横に長い滝の写真も綺麗に真横に並んでいないとアンバランスな印象を与えてしまいます。
ドローンは非常に飛行安定性が高く狙った構図を撮影することはそこまで難しくありませんが、やはりモニターからの確認では後からPCなどの画面上で確認した際に狙った構図から少しずれてしまうということはよくあることです。
まずは均一感を出すためにトリミングをしていきます。
グリッド線を目安にバランスを調整。
ここら辺の機能は特にAdobe製品でなくとも、どんな編集ツールでも気軽にできますよね。
こんな感じでひと段落
画像編集のコツ|無意識のバランスの悪さを取り除いていく
人はパッと写真を見たときに言葉ではうまく説明できないけど、無意識的にアンバランスな写真をあまりよくない写真と判断してしまいます。
せっかくの空撮写真もちょっとした構図のバランスの崩れなどの一瞬感じる違和感のせいで与える印象は大きく変わってしまいます。
逆にちょっと意識して編集を加えるだけで人を惹きつけるいい写真に生まれ変わるのです。
ここからさらに編集をしていきます。
空撮写真の特徴|上から撮影するため、全体的に潰れた印象になってしまう。
ドローンはその特徴上、被写体より高い位置から撮影できることが魅力です。
しかし上から写真を撮影すると起きてしまうのが、写真が少しつぶれて見えてしまうことです。
ここで操縦者が地上から見たときに感じた被写体の迫力や感動が空撮写真にしてしまったとき、そのとき感じた迫力や感動が少し薄れてしまうのです。
そこでLightroomの機能を使い、「upright」で補正をかけることで地上で感じた迫力と空からみる迫力を融合させることができます。
この機能を活用することで、滝に迫力を加えることができました。
ただし、あまりやりすぎると別物の写真や真実からかけ離れてしまいます。
自己満足の世界でもありますが、見る人に与える無意識への印象も含めてバランスを持って編集することが重要になります。
バランスを整えてこんな感じになりました。
これで初めの写真と比べると違和感はない写真に仕上がったと思います。
最後に写真そのものが全体的に暗い印象ですので、『露光量』や「コントラスト」「自然な彩度」を上げて少し色付けをします。
最終的にはこんな感じ
RAWの写真はいわゆる元データになりますので、その後の現像段階で撮影者の好きな世界観に近づけやすくなります。
Jpegから編集加工ももちろんできますが、それだと編集を加えれば加えるほど画像を荒くしてしまいがちです。
そのためドローンやカメラ初心者の方ほどRAW撮影の設定にしておくことをおすすめします。
DRONE WALKERでは今後もいろんな空撮写真の構図や現像についてご紹介していく予定です。
またよかったらチェックしてみてください。