障がいを持っていてもドローンを安全に運用できることを伝えたい。
- 名前:先城伸二
- 活動地域:広島県及び瀬戸内地域 福山市 ホームグラウンドはグリーンライン(グリーンラインを愛する会公認)
- 年齢:37歳です。
- お持ちの資格:自動車普通免許
- 民間資格 Drone International Association( DIA) オープンスカイパイロット
現在、瀬戸内DRONE WALKERは中国地方で空撮チームとして活動をしています。
様々なメンバーの中に、病気で半身まひの障がいを持つパイロットが活躍しています。
彼の名前は先城さん。このたび彼が国土交通省「無人航空機の飛行に係る許可・承認」を障がい者としては希少な申請をし、本格的にドローンパイロットとして始動を始めました。
2014年、先城さんは脳出血に倒れた。九死に一生を得たものの、脳の一部を欠損したことにより身体の左半分がまったく動かなくなりました。
その後リハビリによって歩けるまでに回復をするものの、左半身は半側空間無視と左上肢麻痺は障がいとしいて残りました。左腕左手の障がいで左手指を曲げることはできず、社会生活で困難なことは多くあります。
そんな取り組みがNHKの取材を受けました。
そんな彼が様々な技術で安全に飛行できるドローンに出会い、片手での操縦訓練を経て国土交通省「無人航空機の飛行に係る許可・承認」を申請しました。
今後は瀬戸内DRONE WALKERのメンバーとしてドローン安全運用の活動を頑張りたいと話しています。
障がいとドローン1000のやりたいこと-瀬戸内DRONEWALKER
先日、広島県の事業さとやまスマイルランの空撮依頼をいただき、その日の様子をNHKさんに取り上げてもらうことになりました。
主な取材の内容は片手で操作するための補助具をプロポに装着しての運用、許可承認を得た後の取り組みの二点。
インタビューを受ける先城さん
「倒れた時は残りの人生を余生だと思った。」投げやりになった時もあるが、目標ができて変わることができた。「病気に感謝はしないけど、おかげでできたこともある。」
これからの目標は障がいがある他の方でもドローンを扱える補助具を作ること。ドローンの正しい知識とルールを伝えられる操縦士になりたい。と彼は話します。
先城さんにいろいろ聞いてみた!
ドローンを飛ばそうと思ったきっかけ
昔ラジコンしていた経験もありドローンには関心がありました。
ただ病気で左が動かない状況でのマルチコプターのホバリングのマニュアル制御は困難と思っていましたがドローン業界の技術革新によりその心配がなくなりたくさんの最新の機体と入手しやすくなった状況もありますがなにより一緒にやっていける仲間に出会えたからです。
使用しているドローンはMavicPRO
DJI製Mavic Proを選択しています。
チョイスの理由はこのサイズでコンパクトなとこと片手でも折りたためる手軽さと何といってもカッコイイとこです!!
ドローンを使用して行なっていること。
基本的には空撮をメインにしています。もちろんラジコンのようにあやつれるよう日々特訓しています。
実際に先城さんが撮影した空撮写真
現在の体の状況について。
体の状況としては約3年前に脳卒中を患い、現在の病名は脳出血による左半身麻痺(上肢下肢)及び高次機能障害(左半側空間無視)ということになります。
今現在の具合は左半側空間麻痺はほぼ回復してます。
(ただし完治でないので時より症状が現れることもあります。)
下肢の具合も平地であれば問題なく歩けます。
上肢は可動は回復していますが、指の機能がまだまだでとくに親指と人差し指の機能がよくなく物をつかむことが困難です。
ドローンを飛ばすために、工夫していること。
プロポの改造としまして本体そのものの改造ではなく補助具を意識した作りになっており基本的に右手ですべての操作をできるようにしています。
体の体感(バランス)が悪く画板のようにしてベルトで体とプロポ(補助器)を固定して安定させています。
ドローンについて欲しい機能
現実的に言うとセンサー類の強化(対物)、バッテリーの軽量化と長時間飛行に増加で今現状の延長線です。
夢としては一家に1台ドローン更に一人1ドローン持って事由に使うことができる国民総クリエイター社会です。
スマホのように生活の動線に当たり前のように普及してほしいです。
今後、ドローンを使ってやりたいこと
瀬戸内ドローンウォーカーとして瀬戸内地域ならではの特色を生かした活動・活用で盛り上げていきたいです。
更に自分のような障がいを抱えた方でもドローンをつかうことができる環境作りをしリハビリや訓練などにも使えるように普及を目指していきたいと思います。
私の手は誰かの翼…。この取り組みの仲間になりませんか?
官邸に墜落した事件をはじめ、ドローンには何かとネガティブなニュースが先行していますが、正しい知識と技術で運用することで、障がい者のリハビリや雇用にも寄与すると彼は信じています。
もし、この記事を読んでくださったあなたがこの取り組みに興味がある、加わりたい。と思われたら下記よりご連絡ください。
ドローンの福祉活用、障がい者のための安全運用、リハビリへの応用と空飛ぶカメラにとどまらないドローンの新たな活用法を一緒に取り組むことができたらとても嬉しいです!
それでは素敵なドローンライフを!