人の写真を撮影する時に、背景をぼかすといい感じに撮影できるよね。
はじめて背景ぼけを活かした写真を撮ると、カメラマンになった気分でとても楽しいんだ。
今までは、一眼レフカメラだけでしか「ぼけ」を活かした写真を撮れなかったけど、最近では「スマホ」でも綺麗に「ボケ」を活かした写真を撮影することができるようになったんだ。
特に「iPhone12」のカメラ性能はすごいよね。
3眼レンズを活かした、超広角から望遠での撮影。
これだけ小さなスマホだけでいろんな画角で撮影もできるんだ。
それだけじゃなく、最近のスマホ「iPhone」では、綺麗な背景ボケの写真を撮影できるんだ。
この機能には感動した人も多いんじゃないかな?。
iPhone12の特徴は、「人物と背景の境界の鮮明さ」なんだ。
今まで背景ボケを活かした写真は、「一眼レフカメラ」の専売特許だったんだ。
じゃあiPhoneが一眼レフカメラと同じ仕組みで、背景をぼかしているのかというと実は違うんだ。
今回は、iPhone12に使われているテクノロジー「Lidar(ライダー)」の紹介をしていくね。
まずは一眼レフカメラでの「ぼけ」の要素から紹介するね。
この記事の目次
一眼レフで背景をぼかす4要素
「ぼけの表現」を楽しめるのは、一眼レフカメラならではだよね。
ボケの大きさを自由にコントロールするには、次の4つの要素が大切になるよ。
①F値、絞り
②焦点距離
③撮影距離
④背景との距離
では、これら4要素について紹介していくね。
①F値、絞り
F値というのは、レンズの絞りになるよ。
このF値の数値が低いほど、ぼけみは強くなるんだ。
人物のポートレート写真を撮影する時は、背景をぼかして撮影する人が多いんだけど、F値を1.8とかに下げて撮影しているよ。
レンズによって、F値の数値の幅が変わってくるよ。
F値を下げるほど、綺麗にぼけてくれるんだね。
F値を最大限下げることを「レンズを解放」
F値の数値を最大まで上げることを「レンズを絞る」
ともいうよ。
②焦点距離
焦点距離はレンズの画角を決めるよ。
例を挙げると、24mmは広角レンズで幅広く撮影できるよ。
70mm以上になると望遠で撮影できるんだ。
背景を大きくぼかしたいなら、望遠側のレンズで撮影するとよくぼけるようになるんだ。
③撮影距離
ぼけを大きくするには、「F値」と「焦点距離」が基本なんだけど、被写体とカメラの距離感でもぼけみは変わるよ。
同じ被写体でもカメラを近づけることで、背景ぼけは大きくなるよ。
④背景との距離
さらに被写体と背景の距離もぼけを出すには大きな要素になるんだ。
背景が抜けがいい場所で撮影した方が綺麗にぼけをつくることができるよ。
カメラで綺麗にボケをさせたいなら、この4つのことを意識してみてね。
では、iPhone12のボケのテクノロジーを紹介していくね。
【Lidar】iPhone12、ぼけの仕組み
では、いよいよiPhone12のボケみについて紹介するよ。
近年のスマホのカメラは「ポートレートモード」が登場して、被写界深度エフェクトを作成してくれるから、背景をぼかし、被写体を際立たせた写真を撮影することができるんだ。
でも今までのスマホでは、F値などの設定を変えることが難しいから、一眼レフと比べると背景をぼかした写真をうまく撮ることができなかったんだね。
一見ぼけを活かした写真が撮影できても、境界線がブレたりしてぼけの具合が微妙だったりしたよね。
でも「iPhone12Pro」では「Lidar(ライダー)」 というテクノロジーを使っているんだ。
これは「Light Detection and Ranging」の略語になるよ。
iPhone12 Proのライダーの場所
iPhone12Proの3つカメラがあるこの部分(上の図参考)に「LiDAR(ライダー)」があるよ。
そのしくみはレーザー光線をセンサーから発して、モノに当たってからセンサーに戻ってくるまでの時間で距離を計測するんだ。
対象物までの距離はもちろん、位置や形状まで小さな物体も検知できるのが特徴といわれているんだ。
LiDAR(ライダー)搭載のApple製品
「LiDAR(ライダー)」搭載のApple製品は以下のラインナップがあるよ。
- iPhone12Pro
- iPhone12Pro Max
- iPad Pro
そして「LiDAR(ライダー)」によって以下のメリットがあるんだよ。
- カメラ機能が進化
- AR機能の進化
車の自動運転技術にも使われている
今回は、iPhoneのカメラについて紹介するけど、車の自動運転には「LiDAR(ライダー)」が必要不可欠になるんだ。
LiDAR(ライダー)の技術自体は別に新しいものではないんだよ。
地質学や気象学の分野では昔から活用されていたんだ。
「LiDAR」の精度が高いから、近年になって自動運転の分野で注目されて、研究開発が進んでいるんだよ。
ただ、最近になって参入企業が増え、ライダー専業のスタートアップ企業だけでも世界に100社以上誕生しているんだよ。
ライダーの欠点は価格が高いこと
このライダーのネックはコストが高いことなんだ。
構造が複雑なものでハイエンドなものは、数百万円以上もするよ。
なので、今のところは、実験車両や地図データを取得するための作業車両などにしか搭載できないんだ。
でもすごく有望なテクノロジーなので、今後、小型化低価格化はすごいスピードで進むと言われてるよ。
身近なもので言えば、スマホもそうだけど「ロボット掃除機」にも使われているよ。
まだあまり実感はないかもしれないけど、これからライダーは私たちの生活に欠かせない身近な存在になってくるんだよ。
ライダーは2020年 に発売された「iPhone12」 の proシリーズに搭載されているよ。
dToF方式(iPhone12の場合)
iPhone以外のスマホも「ライダー」を使っているモデルは複数あるんだけど、「iPhone12Pro」の場合、「dToF方式」で撮影しているよ。
「dToF方式」は、レーザーによる不可視光線を照射して、反射する光が返ってくるまでの時間を計測してその距離を算出するんだ。
iToF方式
他にも「iToF方式」があるんだけど、これは被写体との距離に応じて位相のずれた波形が返ってくるんだけど、その波形のずれを測定して距離を算出しているよ。
iPhone12は、空間の3Dオブジェクトを個別に立体的に、識別することができるようになっているんだ。
この人物や物体の位置を正確に判断できるライダーの技術があれば、写真やCGなどの合成も違和感なくできるようになるよ。
それによってiPhone12は写真だけじゃなく、「AR分野」でも有効に機能しているよ。
LiDARはiOS14の深度フレームワークと連係し、カメラの視野角全体にわたる膨大な量の高解像度データを作ることができるんだ。
これは「AR」に革命を起こす技術になるよ。
シーンジオメトリ
LiDARは室内のあらゆる表面をこまかく読み取ることができるんだ。
「床、天井、窓、ドア、椅子、机」など、それぞれ個別のオブジェクトとして認識してるんだよ。
だから、コンテンツがどこにあっても、まるで本当にそこへ置かれているように見えるんだ
これにより、ARアプリもはるかに賢く機能するよ。
例えば風景をリビングルームに投影する場合、草は床だけに生え、家具の上へと広がり、部屋の空間に完全になじみます。
【ナイトモード】暗い場所でも明るく撮影
iPhone12は、暗い場所でも最大6倍速くオートフォーカスができるよ。
LiDARの深度マップによって、ナイトモードを使うことで夜でもポートレートが撮れるようになったんだ。
というわけでiPhone12のカメラのぼけみについて紹介させてもらったよ。
これから自動運転でも活躍する「ライダー」の技術が使われていたんだね。
まだ一眼レフカメラなどに比べると、まだまだスマホカメラでは届かない部分もあるけど、間違いなくカメラとしての性能は年々進化していることはよくわかるよね。
一眼レフカメラでは、絞りバネやレンズそのものとして性能を引き出していたけど、
iPhoneなどのスマホの場合は、「ライダー」などのテクノロジーをフルに活用することで
補っているんだね。
【まとめ】YouTube版も見てね
というわけで、「LiDar」の技術について紹介させてもらったよ。
YouTubeでもまとめてるから合わせてチェックしてね。