この記事の目次
【入門】そもそも「M1」とはなんぞや?
今回は、2020年11月にリリースされた「M1」チップ搭載のMacBookパソコンについて紹介していくよ。
M1チップとは、Appleシリコンと呼ばれていたApple独自のチップになるんだ。
MacBookのためにAppleが設計した初めてのチップなんだ。
それまでのMacBookは、実はインテルのチップを搭載していたんだよ。
M1チップは、並外れた性能を発揮し、専用のテクノロジーにも対応。
圧倒的に優れた電力効率も持っているよ。
M1を持ったMacはワット当たりの性能が飛躍的に向上しているよ。
今までのバージョンアップとは次元が異なるレベルで性能が向上しているんだ。
まさに満を持して登場したといえるね。
M1 MAX
- 10コアCPU
- 最大32コアのGPU
- 最大64GBのユニファイドメモリ
- 最大400GB/sのメモリ帯域幅
2022年現在、「M1 MAX」のチップがあります。
こちらは8K映像などかなり重いファイルの編集もできます。
Appleの進化を感じる超高性能なチップですね。
Apple M1 ウルトラ|2022年3月
M1ウルトラは「M1 MAX」と「M1 MAX」を2コ融合させた究極のチップです。
すさまじい性能です。
ほとんどの方には超オーバースペックになってしまいますが、グラフィック制作や動画編集スタジオなど日常的にパソコンをフル活用する方におすすめです。
動画の書き出し時間など大幅に短縮できますので、「時間を買う」といった表現が正しいでしょう。
インテルマックとM1マックの違い
これまでのインテルのチップ搭載のマックとM1チップ搭載のマックの違いを簡単に紹介するね。
イメージとしては、上記写真を参考にしてほしい。
インテルの場合は、このCPUの部分だけを設計しており、GPUなどは他社のものと連携しながら動作していたんだ。
一方M1の場合は、CPU、GPU、メモリなどオールインワンの自社設計になっているんだ。
簡単に言うと、今までのインテルマックはMacBookに最適化されたモデルではなく、
M1チップになったことによってようやく最適化されたといってもいいんだ。
これによって、起動性能、バッテリビデオ処理は最大3.9倍、
画像処理は最大7.1倍の消費電力、発熱処理などが効率的になったんだね。
要するにより速く快適に動くようになったってことです。
M1搭載のマックは4種類
- MacBook Air
- MacBook Pro
- Mac Mini
- Mac Studio(2022年New!!)
2021年1月時点では、この3種類のパソコンにM1チップが搭載されているんだ。
それぞれの特徴を簡単に紹介するね。
MacBook Air
Appleのノートパソコンと言えば、これだよね。
無駄のない洗練されたデザイン。
薄くて、軽くて持ち運びに便利。
長時間バッテリーが持つので、電源のない環境下でも安心して作業できる。
快適な動作性能と速度でストレスなく、作業できるんだ。
MacBook Pro
一見したデザインは、MacBook Airとはそんなに変わらないよ。
でも少しパソコン自体が厚くて重いんだ。
【ProとAir】大きな違いは3つ
- タッチバーの有無
- スピーカーの違い
- 冷却ファンの有無
特に大きな違いは「冷却ファン」の有無になるんだよ。
「pro」には冷却ファンが搭載されているため、重い作業を行った時や熱を持った時に冷やしてくれるんだ。
パソコンはどうしても熱を持つから、長時間最大のパフォーマンスを発揮するなら冷却ファンがあるといいんだよ。
「Pro」の名前の通り、「Air」と比べて重い作業でも快適に作業できるようになっているよ。
「Air」と「Pro」どっちを選べばいいか迷うよね。
例えば、こんな使い方をする人に「pro」がおすすめ
- 写真編集
- 動画編集
- グラフィック制作
などパソコンに負荷がかかる作業をするときにおすすめなんだ。
ただその分、大きさも重さもproの方が大きくなってしまう。
少しでも軽いパソコンがいい人は、「Air」がおすすめだよ。
あとは、タッチバーが搭載してあるんだよ。
4K動画の編集など重い作業をメインに使うなら、「pro」の方が安心できると思う。
でも「M1」搭載のMacBookなら「Air」でも、よほど重いデータでない限りは「Air」でも充分快適に作業できるよ。
少し高くて、多少の重さも気にならない、そして何より作業の生産性を重視するなら「pro」がおすすめだよ。
正直どっちでも問題ないけど、重めの編集作業をするなら「Pro」がおすすめ!
Mac MINI
Mac MINIはとてもコンパクトなデスクトップパソコンになるんだ。
Appleのデスクトップパソコンと言えば、「iMac」「Mac pro」だよね。
それらと比べてもずっとコンパクトなんだよ。
まさに持ち運べるデスクトップパソコンだね。
隠れファンも多かったから、このタイミングでM1搭載モデルが出てくれたのは、嬉しかったんじゃないかな。
では、ここから「M1」そのものの特徴を紹介していくよ。
Mac Studioなら8K編集も快適
2022年3月にはさらに凄い「Mac Studio」が登場しました。
ちなみに私はこちらを購入しました。
M1最高クラスのチップ「M1 Max」を二つ連結させた「M1 Ultra」
- 4K60fps・8K動画の快適編集
- グラフィック作成
高度かつ従来のパソコンスペックでは厳しい処理を行うためにおすすめの性能になっております。
ただほとんど人にはオーバースペックすぎる性能です。
「M1 MacBook」はどんな人が買うべき?
①|これから初めてパソコンを買う予定の人
まだ1台もパソコン、ノートパソコンを持ってない人にぜひおすすめだよ。
2021年前半段階では、最もコストパフォーマンスに優れたパソコンと言えるからね。
おすすめは「Windows」からMac系のパソコンに移行を考えてる人だよ。
②|セカンドパソコンにおすすめ
普段Macユーザーで例えば、自宅に「iMac」を持ってる人が、外作業用などでノートパソコンが欲しい人におすすめだよ。
コスパがいいから、買いやすいし、メインパソコンとの連携もしやすい。
Apple商品は、iPhone、iMac、MacBookと連携を取りやすい。
エアドロップでちょっとした写真も簡単送信できるのは強み
③|ウィンドウズからMacに移行したい人
今までウィンドウズを使ってきた人にとっても、切り替えるタイミングとしてはおすすめ。
価格のところでも紹介したけど、今まではウィンドウズはMacに比べて値段辺りのコストパフォーマンスに優れていたんだ。
でもM1の登場によって、その均衡は変わったよ。
値段を気にして消去法でウィンドウズを選択していた人にとっては、最高のタイミングだと思うんだ。
注意点は、ウィンドウズ環境で使えてたソフトがMacBookでも使えるかだけはちゃんとチェックしておこう。
これまではWindowsはコスパがいい、Appleは割高というイメージだったが、M1チップの登場でそのパワーバランスが崩れてきている。
③|新しいもの好き、Apple信者
これは説明不要!
どうぞ好きなだけお布施してください。
買わなくてもいい人①|ゲームをやりたい人
パソコンでゲームをやりたい人は、まだまだWindowsの方ができる環境が整っています。
無理に買わなくてもいい人②
すでに「MacBook」系のパソコンを所有しており、その機能に不満がない人。
いろんなユーチューバーがこぞっておすすめしてるから、なんだか買い換えたくなる気持ちになるよね。
でもすでにMacBookユーザーである程度の予算をかけて、満足できる性能のMacを持ってるなら無理に買わなくていいと思う。
M1チップ搭載のモデルはまだリリースされたばかりだから、これからいろんなバージョンアップを繰り返して、もっと快適なモデルが出るはずだよ。
近年、ほぼ毎年のようにバージョンアップモデルがリリースされるから、2021年秋くらいには、M2チップ搭載のMacBookなんて出るんじゃないのかな。
既存ユーザーで今のパソコン環境に不満がない人は、無理して買う必要はないよ。
どうせ新しいM2チップのMacが出るからすぐに買わなくても問題なし!
無理に買わなくてもいい人③
仮想環境でウィンドウズを使いたい人
特にMacBookの仮想環境でウィンドウズを使いたい人は、まだ買わない方がいいと思うよ。
Macでウィンドウズを動かすため必要なApple純正の機能「ブートキャンプ」やサードパーティーの「パラレルデスクトップ」などが現時点では搭載されていないためなんだ。
ただ、動かせるように開発は進んでいるので、そう遠くないうちに対応可能になると思うんだ。
いずれにしても、自分が行いたい作業やアプリが、M1チップ搭載のMacBookでちゃんと使えるかは確認することをおすすめするよ。
逆にほとんどのアプリケーションはM1でも使えるんだ。
唯一のデメリットはこの点だね。
でも近いうちには、インテルマックで使えて、M1で使えないアプリはなくなると思うよ。
メリット①|旧インテルモデルを凌駕する性能
M1のベンチマーク比較表
まずはこれ!
これはいろんなユーチューバーがみんな口を揃えて、紹介しているけど性能が旧インテルモデルを凌駕しているんだ。
上記は、M1のベンチマーク比較表になるけど、インテルモデルを凌駕するコスパと性能なんだ。
インテルモデルとは、M1チップが搭載されるまでのAppleのパソコンを言うよ。
2020年11月に「M1」搭載のMacBookが出たから、それより以前にリリースされたモデルのことだね。
ベンチマークの性能は脅威的で、価格10万円台のM1搭載のMacBook Airが、数十万円もカスタムした「MacBook pro」に匹敵するスコアを出したことなんだ。
MacBookはこれまで毎年のようにモデルチェンジをしてきたけど、今回のM1チップに関しては革命的なほどにその性能が進化したんだ。
パソコン好きやウィンドウズユーザーも、思わず反応せざるを得ないほどの進化を見せたんだね。
【豆知識】ベンチマークスコアとは?
「ベンチマーク」とはソフトで演算をさせて、
その処理にどれだけ時間がかかったかを数値化したもの。
数値が大きいほど処理速度が速いということになるんだ。
シングルコアは、単一の演算処理時間。
マルチコアは、複数の演算処理の時間にかかった数値になるんだ。
近年、ひとつのパソコンでYouTubeの動画を見ながら、事務作業を行ったり、動画編集をしたりと、複数の作業を同時にする場合ってかなり増えたよね。
だからマルチコアの数値も大切な指標になってくるんだ。
シングルコアは「M1」が上位独占
またベンチマークの話に戻るよ。
上記は「Geekbench」に公表されたシングルコアのスコアなんだけど、M1が上位を独占しているよね。
しかも4位の「iMac」とはかなりの差が開いているんだ。
マルチコアは「Mac pro」が速い
こちらは、マルチコアの場合になるよ。
流石に最上位モデルの「Mac Pro」がすごいね。
でもM1も約7300とかなり優秀な数値を出しているんだ。
メリット②|価格が安い
さっきも紹介したけど、性能の割に価格が安いんだ。
MacBook Airが「104800円(税別)」から
MacBook proが「134800円(税別)」から
MINIは「72800円(税別)」からになるんだ。
もちろんここから好みに合わせて、カスタムすると価格は高くなるよ。
でもカスタムなしのMacBook Airが「104800円」でも、
ゴリゴリにカスタムしたインテルモデルの「MacBook pro」に匹敵する性能で動作してくれるのは、驚きだよね。
ウィンドウズと比べてもコスパがいい
今までAppleはウィンドウズに比べて、性能と価格のコスパはよくないと言われてきたんだ。
でもM1チップのMacBookはそれらを覆すほど、コストパフォーマンスに優れているんだよ。
これはウィンドウズユーザーでも注目せざるを得ないよねって話だよね。
価格の面で消去法的にMacBookをパソコン選定から、除外してきた人に注目してほしいんだ。
「M1」は従来のMacよりコスパに優れる。
メリット③|バッテリー持ちがいい
上記は、M1モデルのバッテリー持ち時間になるよ。
ゆうに半日以上バッテリーが持つのは、ありがたいよね。
これで出先に電源がない場所でも安心して作業できるんだ。
2019年に発売したMacBook proでは、最大11時間までだったからより長時間バッテリーが持つようになったよ。
M1は、最新のインテルMacBookと比べても、消費電力は効率的なんだ。
さっきも言ったけど、M1チップはMacのために最適化されてるからだね。
通常、パソコンにはファンが搭載されていて、ある程度動画が重くなると、ファンが作動するんだ。
今までMacBookを使ったことがある人なら分かると思うけど、主にこの部分が熱くなるよね。
またこのファンの音が苦手な人もいるよね。
そういったストレスも大きく軽減されたんだよ。
MacBook Airは、わずか10ワットでインテル用チップの最大2倍のCPU性能を発揮。
わずか4分の1の消費電力で、インテル版チップのピークパフォーマンスに匹敵するんだよ。
デメリット①|外部接続ポートが半分に
インテル版はサイドに「USB-C」ポートが4つあったんだけど、「M1」の場合その数がたった2つしかないんだ。
具体的な接続ポートの数は上記表を参考にしてね。
一つは電源アダプターに使ってしまうから、実質ひとつしかないんだ。
だから「USB-C」のハブは必ず一緒に購入することをおすすめするよ。
おすすめはひとつのハブでいろんな用途に使えるものだよ。
デメリット②|動かないソフトやアプリがある。
M1版のMacBookにスムーズに移行できないポイントのひとつにソフトウェアやプラグインの問題があるんだ。
これは今までのインテル版チップから、M1チップに変化したから仕方ない部分なんだよ。
でもロゼッタ2のおかげでほとんどのソフトウェアは問題なく使うことができるんだ。
特にMacBookの仮想環境でウィンドウズを使いたい人は、まだ買わない方がいいと思うよ。
Macでウィンドウズを動かすため必要なApple純正の機能「ブートキャンプ」やサードパーティーの「パラレルデスクトップ」などが現時点では搭載されていないためなんだ。
ただ、動かせるように開発は進んでいるので、そう遠くないうちに対応可能になると思うんだ。
いずれにしても、自分が行いたい作業やアプリが、M1チップ搭載のMacBookでちゃんと使えるかは確認することをおすすめするよ。
逆にほとんどのアプリケーションはM1でも使えるんだ。
でも近いうちには、インテルマックで使えて、M1で使えないアプリはなくなると思うよ。
まだ発売から間もないから気になる人は、M1ユーザーのレビューなどを参考にしてみよう。
【まとめ】MacBookは進化する!
メリット
- 旧インテルモデルを凌駕する性能
- 性能の割に価格が安い
- バッテリー持ちがいい
- 4K映像の編集もスムーズ
デメリット
- 外部接続ポートが半分に
- まだ対応してないソフトやアプリがある。
というわけで「M1」について紹介させてもらったよ。
YouTubeでも解説してるから合わせてチェックしてね。