航空法・飛行許可申請

ドローンを『イベント』上空で飛行させる『規制』と必要な安全対策

ドローンをイベント上空で飛行させる上で必要な安全対策

ドローン(無人航空機)のイベント(催し物)上空での飛行要件が変更になりました。

今回は国土交通省から催し物上空での飛行要件が変更になる旨、記載がありましたので、ご紹介していきます。

以下、国土交通省のホームページを引用させていただきながら、解説していきます。

国土交通省ホームページ:http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000168422

①ドローンをイベント上空で飛行させる上で必要な安全対策

機体の要件

●ホームページ掲載の無人航空機以外の場合には次の要件を追加

申請時と同じ機体の条件下で十分な飛行実績(飛行時間:3時間以上、飛行回数:10回以上目安)を有し、安全に飛行できることを確認していること(新たに飛行時間と飛行回数を申請書に記載することとする)

引用:国土交通省HPより

プロペラガード等の接触時の被害を軽減させる措置を義務化

ドローンを『イベント』上空で飛行させる『規制』と必要な安全対策
ドローンおじさん
ドローンおじさん
イベントでの飛行は『プロペラガード』の装着は必須!

風速制限

●風速5m/s以上の環境下では飛行させないこと

一定の強風下では墜落の可能性が高まります。

また後ほど紹介するドローンの速度や立ち入り禁止区間とも絡んできます。

いずれにせよ風速計などを使って日頃の会場の風速を調べておくとよいでしょう。

風速計は2000円程度で購入することができますので、日頃から持ち歩いて風速を測る習慣をつけておくとよいでしょう。

ドローンおじさん
ドローンおじさん
肌感覚で風速がわかるようになるのじゃ!

風速計

DJIのドローンでGPSと ATTIモードを切り替えた時の動画

吉武編集長
吉武編集長
風速が弱くてもけっこう風の影響を受けます。

ドローンの速度制限

●風速と合わせて7m/s以下になるようにすること

ドローンをイベント上空で飛行させる上で必要な安全対策
ドローンおじさん
ドローンおじさん
実際のイベント会場ではその場で垂直上昇するくらいが無難かもしれませんね。

立ち入り禁止区域の設定

以下に図を作成しましたので、よかったら参考にしてください。

横から見た図

ドローンをイベント上空で飛行させる上で必要な安全対策

上から見た図

ドローンをイベント上空で飛行させる上で必要な安全対策

飛行高度に応じて立ち入り禁止区間を設定する

上の図の飛行高度(H)に応じて水平距離(L)を確保する必要があります。

飛行高度(H)水平距離(L)
0〜20m30m
20〜50m40m
50〜100m60m
100〜150m70m

上の表は国土交通省から通知があった飛行高度とそれに応じた水平距離になっております。

もしドローンが墜落しても飛行高度に応じて水平距離を保っておけば、人への接触可能性をさげることができるということですね。

ただし飛行高度100〜150mで水平距離70mの禁止区域で大丈夫かな?と思います。
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先の風速と合わせた飛行速度7m/sなんかを元に算出すると上空100m近くから速度7m/sに水平移動しているところから墜落した場合を想定すると、余裕で水平距離70mの外まで墜落する可能性があります。

ドローンおじさん
ドローンおじさん
パイロットだけでなく安全員もつけましょう!

ちなみに

150m以上飛行させる場合には、立ち入り禁止区間は、150m以下と同じように、機体の質量や形状などを踏まえた上、空気抵抗の影響も考慮して算出した落下地点までの距離の範囲内とする。

引用:国土交通省HPより

となっております。

吉武編集長
吉武編集長
上空に行けば行くほど大雑把になっている気がしますが(^_^;)

②例外措置

以下の場合には①を満たさない場合でも飛行を許可する

  • 機体に係留装置の装着又はネットの設置等を活用した安全対策を講じている場合
  • 機体メーカーが自社の機体の性能にあわせ落下範囲を保証している等、その技術的根拠について問題ないと判断できる場合

引用:国土交通省HPより

この辺りはけっこうざっくりなので、直接国土交通省と連絡を取ってみながらそのイベントに応じて書類の作成なんかをして見たほうがいいかと思います。

実例|吉良ワイキキ空撮コンテストの場合

ドローンを『イベント』上空で飛行させる『規制』と必要な安全対策

以前、吉良観光温泉組合さんと主催した吉良ワイキキ空撮コンテストの実例をご紹介します。

結論から言うと、これは

航空法でいう『イベント飛行』に当たらないようにしました。

  • 参加人数を20名以下で全員を把握
  • 海岸の半分を貸切り
  • 立ち入り禁止エリアを設置
  • 各ポイントに安全管理員を配置

国土交通省のヘルプ窓口でいろいろと相談させてもらいながら、不特定多数の人が往来するようなイベントにしてしまうと、『イベント扱い』になります。

そのため、参加人数を20名として、参加者全員を当事者にすることでクリアしました。

また会場そのものは貸切りにして、立ち入り禁止エリアと安全管理員を配置しました。

ただし、近所の住民がそこを通過したい場合もあります。

そこがいきなり立ち入り禁止で完全通行不可にしてしまうことは避けました。

その際は誘導員が付き添い会場を横切れるようにしました。

まとめ|イベント飛行が厳しくなった背景

こちらは2017年11月4日岐阜県大垣市のイベントでドローンの墜落事故により複数の観客に怪我を負わせてしまったことが背景にあげられます。

ドローンは空を飛ぶものである以上、墜落する可能性は常に潜んでおります。

そのため、ドローンパイロットにとって大垣で起きた墜落事故は決して他人事ではないのです。

墜落した時に、墜落した場所に第三者が絶対にいないように事前に安全対策するのは当然のことになります。

  • 事前に墜落原因を潰しておくこと
  • もし墜落しても、被害が出ないようにすること

私自身自分、この記事を自分に言い聞かせるつもりで書いてますが、この2点を遵守してドローンを操縦すべきです。

吉武編集長
吉武編集長
曖昧な部分や解釈しにくい点もありましたので、わかり次第追記していきます。

国土交通省ホームページ:http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000168422

ドローンの飛行申請の方法について

飛行申請の流れ

オンラインによる申請方法

ABOUT ME
吉武 穂高
DRONE WALKER 編集長 1984年生まれ。愛知県出身。静岡大学工学部卒業。 地元愛知県で消防職員として勤務し、30歳で独立。 「楽しいまちづくり」をモットーに防災事業・ドローン操縦士・カメラマン・ホームページ製作・ブロガー・作家として幅広い分野で活躍中。