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野生動物の保護・観察にドローンの導入|レンジャー・ドローン・プロジェクトとは?

【活用法】野生動物の保護・観察にドローンを!|レンジャー・ドローン・プロジェクトとは?

ドローンは移動能力と情報収集能力は非常に長けています。

ドローンの活用法のひとつとして「守る」ということがあります。

そして一口に「ドローンで守る」といっても、災害支援の情報収集・警備など様々な取り組みがあります。

今回はそんなドローンの活用法のひとつとして「野生動物の保護・観察」がありますので、ご紹介させていただきます。

スペインのドローンメーカー「HEMAV」の取り組み

【活用法】野生動物の保護・観察にドローンを!|レンジャー・ドローン・プロジェクトとは?

南アフリカでは1年間で1000頭以上のサイが密猟されています。

これは過去最悪の数字で年々増加傾向にあります。

そしてこのままでは十数年のうちにサイが絶滅してしまう恐れもあります。

そして絶滅するおそれのある野生動物は当然サイだけにとどまりません。

それを防止するためにドローンを活用しようと立ち上がったプロジェクトがスペインのドローンメーカーHEMAVです。

これまでも野生動物の保護・観察は行われていました。

それは主にヘリコプターを使用していましたが、通常のヘリコプターでは機体の音が大きいため、

・密猟者に気付かれてしまい逃げらてしまう。
・密猟者は軍用の銃を所持しており、攻撃を受けるリスクがある。
・ヘリコプターの維持・運用にコストがかかる
・そもそもサイなど野生動物が怖がってしまう。

という問題がありました。

そこで活躍するのが小型でローコストの「ドローン」

【活用法】野生動物の保護・観察にドローンを!|レンジャー・ドローン・プロジェクトとは?
(画像:HEMAVサイトより)
HEMAVは自律性能とサーマルカメラを搭載したドローンを開発し、国立公園の監視を行うことを目的として、地上で取り締まりを行う「レンジャー」たちにリアルタイムでドローンの情報を提供するシステムを構築しました。

レンジャー・ドローン・プロジェクト

このシステムは、レンジャー隊員が監視を行う場所と監視のパターンを選択します。

さらに使用可能なドローンの数を入力すると、最も効率の良い飛行ルートを算出し、ドローンが飛行してくれるというもの。
途中、不審者や密猟者・不審物を発見すればその位置情報が即座にレンジャー隊員に通知される仕組みになっています。

また特定の位置を指定してドローンを飛ばし、現場の状況を把握する使い方もできます。

ドローンを活用することで、ヘリコプターに比べ、

・維持・管理費を抑えることができる。
・密猟者などに気付かれにくく、監視することができる
・レンジャー隊員の活動の効率化と安全性が向上する
・より広い地域を効率よく探索することができるようになる。
といったメリットがあります。

まとめ

ドローンを活用することで、コスト面・隊員面への安全性・業務の効率化を図ることができます。
しかし、野生動物の密猟などは、世界各地で起きている問題であり、同時にドローンを活用するのは、取り締まる側だけではないかもしれませんね。

ABOUT ME
吉武 穂高
DRONE WALKER 編集長 1984年生まれ。愛知県出身。静岡大学工学部卒業。 地元愛知県で消防職員として勤務し、30歳で独立。 「楽しいまちづくり」をモットーに防災事業・ドローン操縦士・カメラマン・ホームページ製作・ブロガー・作家として幅広い分野で活躍中。